2010年6月20日日曜日

犬に何を教えないと行けないか、の話。

犬のしつけには、「義務教育」はありませんから、何を教えなければいけないという決まりはありません。

でも、
1)飼主にとって問題にならない、
2)犬にとって問題にならない、
3)社会にとって問題にならない、
という最低限なしつけをした方が、犬との生活がラクで楽しいものになると思います。

例えばノーリード(オフリーシュ)の散歩。
飼主さんはしたがる人が多い。問題にはならない。
犬も自由に散歩できるのは楽しい。問題にはならない。
でも、社会はどうかというと、法令でノーリード(オフリーシュ)が禁止されている場合、問題になる。この場合は、リード付きで上手に散歩できるしつけはしておいた方が良いわけですね。

何を教えるか、は、飼主、犬、そして暮らしている社会によって、自ずと内容が少しずつ変わって来るわけです。

東京に住んでいる犬に教えるしつけと、ヒューストンに暮らす犬に教えるしつけは、内容が違うこともあるでしょう。でも、ヒューストンに暮らす犬であっても、いずれ東京に帰ることが想定されるなら、それを見越して、東京でも通じるしつけをしておいた方が犬にとっての混乱は少ないといえます。

例えば、トイレのしつけ。
東京の犬たちの多くは、家の中でもトイレをするようにしつけられます。犬が集中する都市部では、犬のトイレは家で済ませてから散歩に出かけることを推奨するところもあるぐらいです。一方で、ヒューストンの犬たちのほとんどは、家の中でトイレをしないようにしつけられています。ヒューストンでずっと暮らすのであれば、外だけでも問題ないかもしれません。でも、将来日本に帰り、東京の家では、室内で用を足してほしいと願う飼主さんであれば、ヒューストンで暮らしているときから、室内でも屋外でもトイレができるようにしつけておけば、東京に戻った後も問題は少ないことでしょう。

義務教育のない犬のしつけは、飼主さん次第。

犬と一緒に暮らす中で、「問題」は少ない方がいいのはもちろんですから、困らないように、何を教えるか、しっかり見極めて、教えていきたいものですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿