2010年6月10日木曜日

しつけインストラクターを目指した理由、の話。

当ブログをご覧の方には、直接お会いしたことのない方も多くいらっしゃると思いますので、今日は、なぜ、わたしが家庭犬しつけインストラクターという職業を目指すに至ったのか、について、少しお話してみようと思います。

多くの方が、学生時代に犬の世界を志し、勉強をスタートなさるのに比べて、わたしはスロースターターでした。家庭犬のしつけの勉強を本格的に始めたのは、大学も卒業して久しい、2003年のことでした。

きっかけは、2002年暮れに迎えたコーギーのシャーリのしつけのために、本を読んだり、インターネットで調べたりしたことでした。調べるにつれ、昔、子どもの頃に飼っていた犬たちへのしつけに間違っていたことが多々あったと、今さらながら気付いたのです。

南アフリカとドイツで暮らしていたときに飼っていた犬たちへのしつけ方は、ダメなことをしたら叱る、というしつけ方でした。入っては行けない部屋に入ったといってはダメでしょうと叱り、泥んこの足で飛びついたと言えばイケナイと叱り、つまみ食いしたと言っては叱り、、、、でも、今思い返せば、叱ったときには犬もしゅんとおとなしくなるのですが、二度とやらないかというと、またしばらくすると同じようなことをやっていました。一方で、自分のおやつだったクッキーを少しお裾分けして、上手にできたらご褒美としてあげるということをやっていたら、あっという間にフセを教えることができたのも、記憶として残っています。
叱るしつけと、ほめるしつけ、どちらが犬にとって分かりやすかったのか。それは結果を見れば一目瞭然で、叱ることは犬に通じにくかったのです。


それに気付かないまま、当時の犬たちとはお別れしました。
今となっては、その子たちには申し訳なかったという気持ちでいっぱいなのですが、せめて、今、犬と一緒に生活している方々で、当時のわたしたちとが同じように犬たちとのコミュニケーションで苦労なさっていたり、どのようにしつけたら良いのか戸惑っていらっしゃるときに、良い関係を築くお手伝いができたなら、当時の犬たちへの罪滅ぼしになるのではないかと思い、家庭犬のしつけをもっと深く勉強し、子犬や成犬のしつけのアドバイスを行うインストラクターを目指したいと思うに至りました。

子どもの頃から動物が、特に犬が大好きでした。
でもただの犬好きから、犬と人のためにお役に立ちたいと思うに至ったのは、わたしの周りにいた犬たちのおかげです。これからも、飼主さんと犬たちが素敵な関係を築くお手伝いをさせて頂きたいと思っています。

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